はじめに

本講座の目的は、Webページ上で遊べるゲーム、いわゆるブラウザゲームの作り方を初心者から中級者向けに解説することです。 ブラウザゲームは、一度作ってしまえば様々なOSやブラウザーでプレイできます。 また、公開するときに誰かの許可を得る必要もありません。

一口にブラウザゲームと言っても、Flashゲーム、Javaアプレット、JavaScriptなど様々なタイプがあります。 本講座では、HTML + CSS + JavaScriptという組み合わせによるブラウザゲームの作成について解説していきます。 HTML + CSS + JavaScriptで作られたゲームは、プレイするために特別なソフトをインストールする必要はなく、ブラウザーでWebページを訪問するだけで、誰でも気軽に遊ぶことができます。 HTML5の普及につれて、今後ますます注目されるゲームプラットフォームとなってくることでしょう。

本講座での解説の中心となるのはJavaScriptによるプログラミングです。 もちろん、その中にはHTML5で導入されたCanvas、Web Storage、音声の再生などの新機能の使い方も含まれます。 また、CSS3を使った装飾方法についても解説していきたいと思います。 これらは新技術のほんの一部ではありますが、ゲームを作る上では最も重要なことがらと言えるでしょう。

本講座は、HTMLすら書いたことが無いという初心者の方でもゲーム作成ができるようになることを目指しています。 そのため、開発環境やHTML、CSS、JavaScriptの基礎を解説した後、実際のゲーム作成について解説していこうと思います。 既に基礎知識をお持ちの方は、適宜飛ばし読みをされても良いでしょう。

開発環境としては主に「Aptana Studio 3」を利用していきます。 無料でありながらとても強力なこのツールの魅力も伝えていきたいと思います。

なお、ほとんどのページがWindowsとMacの両対応となっていますが、第1章の「開発環境を用意する」だけはWindows向けとMac向けに分かれています。 どちらか必要な方をお読みください。

さあ、あなたもブラウザゲームプログラミングの世界へ最初の一歩を踏み出しましょう。