より高度な開発環境
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統合開発環境 (IDE) とは
これまでにコマンドプロンプトを使って、基本中の基本を押さえてきました。 しかし、「あんな面倒なコマンドをいちいち打ち込まなけりゃならないのか。」と残念に思われているかもしれません。 ある程度練習すればコマンド入力にも慣れるでしょうから、本講座を勉強するだけなら十分いけると思います。 しかし、もっと本格的なプログラミングをやっていくためにはコマンドプロンプトでは太刀打ちできません。
そのために統合開発環境 (IDE) というものが存在します。IDEとはIntegrated Development Environmentの略です。 IDEはテキストエディタ、コンパイラ、デバッガなどを統合したもので、プログラムを書いてボタンをクリックするだけでコンパイル、実行することができます。 しかもプログラムにバグ(プログラムの誤り)が有る場合は、デバッガで調べて、比較的簡単にデバッグ(プログラムの修正)することができます。
そんないいものがあるのなら、すぐにIDEを使って勉強したいと思われる方もいるかもしれません。もちろんOKです。 ただし、個々のIDEについて解説することは本講座の目的を外れることになりますので、それはまたの機会にさせていただき、ここではいくつかのIDEを紹介するに止めます。
代表的なIDE
NetBeans
Oracleを中心とするコミュニティが開発しているオープンソースの統合開発環境です。
通常よく使われる機能のほとんどは標準装備となっていますので、わざわざ機能を追加する必要がほとんどありません。 その中でも一番嬉しいのはGUIビルダー(Matisse)でしょう。 これが非常に使いやすいのです。 おかげでGUIの作成もスムーズにできると思います。
日本語版があるので、インストール後わざわざ日本語化する必要がないのも気が利いています。
初心者には一番優しいIDEだと言えるでしょう。
また、Javaを開発しているOracle自身が開発していることから、最新版のJavaへの対応が非常に早いのも特長のひとつです。
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Eclipse
Eclipse Foundationが開発しているオープンソースの統合開発環境です。 おそらく現在最も多くの開発者によって使われている開発環境であり、デファクトスタンダードと言ってもいいでしょう。
豊富なプラグインによって機能を追加していくことができます。 この点がEclipseが広く普及した理由だと考えられています。
入門書、解説書などもNetBeansより多く、自分に合ったテキストを選ぶことができます。
しかし、GUIエディター(Visual Editor)などの基本的な機能さえも標準装備になっていない点など、初心者にとってはあまり親切とは言えないかもしれません。
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IntelliJ IDEA
JetBrainsが開発している統合開発環境です。 Eclipseと同じくらい歴史が長いのですが、英語版しかなく、しかも有償であることが原因で、日本では普及していませんでした。 しかし、無償の「Community Edition」が登場してから、徐々に人気が出てきました。 また、現在はPleiadesによって日本語化もできるようになっています。
賢いコード補完のおかげで、気持ちよくコーディングできる点が高く評価されています。 プラグインもEclipseに次いで豊富です。
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結局どれを選べばいいのか。
もちろん他にもIDEはあるのですが、ここで紹介したNetBeans、Eclipse、IntelliJ IDEAの三つが最有力でしょう。
理由はまず無償であることです。(IntelliJ IDEAには有償の「Ultimate Edition」もある。) 無償であることは、その開発環境が自分に合わないと思ったときに、容易に他のものに乗り換えられることを意味します。 無償なら大したものではないと思われる人もいるかもしれませんが、それはとんでもない誤解です。 いずれのIDEも非常に高機能であり、上級者も満足させてくれること請け合いです。
もう一つの理由は学習のための情報の豊富さです。多くのサイトで、NetBeans、Eclipse、IntelliJ IDEAに関する情報が手に入ります。 会社の指示でどうしても他のIDEを使わなければならない人以外はこの三つのうちのどれかで間違いないでしょう。
「面倒なことは抜きにして、今すぐIDEで楽しくプログラミングを始めたい。最新版のJavaを活用したい。」という人はNetBeansをどうぞ。
「プラグインをどんどんインストールして、自分向きにIDEをカスタマイズしていきたい。自分でもプラグインを作って公開したい。」という人はEclipseが良いでしょう。
「賢いコード補完機能で、軽快にコーディングしたい。」という人はIntelliJ IDEAが合っているでしょう。